2017/02/24

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目次
千葉から大阪へ。そして世界へ。
2015年東アジアカップ日本代表メンバーに選ばれた米倉恒貴。
彼の思い出をジェフサポ視点で振り返ってみます!
浦和の武藤雄樹選手とJFLで対戦していた
これはある真夏の暑い昼間に開催されたJFLの8位と10位の対戦の記録である。 観衆はJFLでも少ない390人。 …ここで直接対決した2人は、8年後の夏、日本代表、それもフル代表としてともに世界との戦いに挑むのである。 http://t.co/VYShXQhtCV
— 新右衛門 (@shinemon2004) 2015, 7月 23
……ということで、米倉恒貴と浦和の武藤雄樹選手はJFLで対戦経験があったんですね。(ジェフリザーブズ対流通経済大学)
ジェフのリザーブチームと大学ということでいわゆる社会人チームではないわけですけど、それでもなんだかすごいことだなあ……と思います。
カテゴリを単純に見るとJFL→J2→J1→三冠→日本代表という超絶サクセスストーリーを完成させた米倉恒貴という男。
— INUUNITED(いぬゆな) (@inuunited) 2015, 7月 23
記事タイトル共々わかりやすくするために省略しましたが、正確には
高校(八千代)→J1(ジェフ)→JFL(ジェフリザーブズ)→J1(ジェフ)→J2(ジェフ)→J1(ガンバ大阪)→三冠→日本代表
です。ジェフで育ってガンバで開花……と言ってしまえば簡単ですが、いろいろありました。本当にいろいろ。
『サイドバック』米倉恒貴
8人が選出されたDFの中で、右SBを本職とするのは代表初招集のDF米倉恒貴(G大阪)の名前しかなかった。
実はいまだにヨネがサイドバックが本職というのは違和感というか『ビクッ』とする感覚があります笑
僕がまだジェフサポではなかった時代のことなのでwikipediaを参照させていただきますと、高校時代は司令塔で、ジェフに加入してからはボランチだった……とあります。あれ?この人そんな選手だったっけ?笑
正直ジェフサポになってからしばらくの間は『ヨネってすごく魅力を感じる選手なんだけど、どのポジションの選手なんだろ?』って思ってました。
フットボールラボによると2012年には右サイドハーフ五試合、センターフォワード五試合で出場したとあります。この頃には『とりあえず前目の選手なんだな』という認識でした。
しかし2013年、当時の鈴木淳監督によって右サイドバックへコンバートされます。
ヨネがサイドバックって、守備大丈夫なのか?と心配するジェフサポが多かった印象ですが、抜かれても追いついて敵の邪魔をする守備(とりあえず一度は抜かれる)とゴリゴリのドリブル、正確にケンペスに合わせるクロスで大活躍、大ブレイクしたと言っていいでしょう。フィジ倉の異名は伊達じゃないです。
……が、その活躍もむなしくジェフはJ1昇格プレーオフで二年連続苦汁をなめ、ヨネはJ2優勝、J1復帰を果たしたガンバ大阪へと移籍します。移籍初年度からリーグ戦、カップ戦、天皇杯合わせて34試合に出場。ガンバの三冠獲得に大きく貢献しました。
僕たちがハラハラドキドキした『サイドバック』で日本代表に選ばれたヨネ。ガンガン前に上がってガンガンクロス上げてガンガンシュート打ってください!!
『もう僕ガンバの子なの』的コメント
今回の代表選出に当たって
驚きと同時に、ガンバ大阪という、素晴らしいプレーヤーがいるチームでプレーしてきたことが初選出に結びついたと感謝しています。未知の場所ですが、しっかりと自分自身をアピールしてきます
と、ジェフサポの胸がギシギシするコメントを出しているヨネですが、これまでも度々『もう私たちのヨネじゃないんだわ……オヨヨ……』とさせるコメントを発信してきました。(移籍したんで当たり前なんですが)
2014年にガンバがJ1優勝したときのインタビュー動画。
普通他のチームとかって出てない選手とかちょっと文句みたいのを口に出しちゃったりするんですけど、このチームは本当に一つにまとまってて、それが優勝に繋がったのかなと思います
……ヨネが所属してた他のチームって、どこだろう(吐血)
日本代表は意識しているし、行けるチームに来たと思っているという発言もありました。
やはり、J1で勝負して日本代表に殴りこんでやろうという気持ちも移籍の理由の一つだったんだなあ……と思います。
正直、ジェフに残留していたら代表に選ばれなかった可能性が非常に高いでしょう。
ヨネは勇気を持って決断し、成功したと言えます。
ジェフサポが選ぶ、ジェフ時代のヨネの思い出深いゴール
思いついたのでツイッターでフォロワーさんたちにアンケートを取ってみました。急遽の呼びかけ&短い時間にも関らずリプライとDMいただいた63人のみなさん、ありがとうございます!
ヨネはジェフで公式戦合計25ゴールを記録しています。票数のベストファイブを発表しますねー!
第五位
2008年ヤマザキナビスコカップ第1節 アウェイ 川崎フロンターレ戦での公式戦初ゴール!
下村東美が出したボールをバチコーン!打ちましたねー!DFの股を抜けてゴールに突き刺さりました!
二点目をアシストした動画も見つかったのでそちらもご覧ください!
中盤でボールを奪ってからヨネが右の青木孝太(君も思い出深い選手だよ……!)にスルーパスを出そうとするも通らず。ならばと左側、DFがギリギリ届かない浮き球を中島浩司に!
素晴らしいアシストですね!!この試合はヨネの1ゴール1アシストで川崎に勝利し、ジェフはこの年負けなしでナビスコカップのグループリーグを突破しましたー。
第四位
2013年J2第32節 アウェイ アビスパ福岡戦でのゴール!
この試合は点の取り合いとなりましたのでぜひ全7ゴールをご覧ください。(1分40秒くらいから)
福岡に先制されてからケンペスが同点弾。しかし福岡に勝ち越し弾を許し、その直後ヨネ怒りのミドルシュートで再び同点に!そしてケンペスが勝ち越し、追加点を決めハットトリック!最後に福岡に三点目を許しますが反撃はそこまで。ジェフが勝ち点3を手にしました。
第三位
2010年J2第2節 ホーム サガン鳥栖戦でのリーグ戦初ゴール&2ゴール目!これはセットでの紹介とさせてください!
深井→アレックス→勇人を飛ばして工藤→ヨネ→ゴール!アレックスの工藤へのパスが素晴らしい……!ヨネが強烈なシュートを叩き込み、リーグ戦初ゴール!
そしてすぐ後に二点目。工藤の激しいチェイスによってパスミスを誘発。深井がカットし、勇人が一気に前線のヨネへ!GKが前に出ているのを見逃さず、スライディングしてきた相手DF共々あざ笑うかのような技ありループシュート。
クラブ史上初の降格を喫し、J2で迎えたホーム開幕戦。続けざまにタイプの違う素晴らしいゴールを見せてくれる選手がいたら惚れるしかありません!
あとこの頃はまだチャントがミッキーマウスマーチじゃなかったんですねー!
ノってきたところで、票数は少なかったのですが面白いゴールを紹介させてください!
2011年J2第11節 アウェイ ガイナーレ鳥取戦のゴールです。これ、90分+3分の先制ゴールなんです。つまりこのゴールはほぼそのまま勝ち点2の価値があったということ。チームを救うゴールっていうのはまさにこのゴールですね!
それと、2011年はこの年に加入した世界最長身サッカー選手(204cm!)オーロイに敵DFを集中させ、周りの選手が点を取るという『オーロイ裏』ゴールが大流行した年でした。このゴールはまさに典型的オーロイ裏ゴール。オーロイは4人(!)に引っ張られたり押されたりめちゃくちゃされています笑 いや笑い事じゃないんだけど。ファールよこんなもん……
で、オーロイの上を通過したボールにヨネがガッツリヘディング。ヨネは2011年、リーグ戦7ゴールで自身の最多得点数の年だったんですね。オーロイのおかげだと思います!!笑
さてランキングに戻ります!一位と二位は票数が競り、激闘でした!
第二位
2012年J1昇格プレーオフ準決勝 アウェイ 横浜FC戦でのゴール!
先制点を藤田の(ハンドくさい)抜け出しでゲットしたジェフ。後半に入って、ヨネの決めた追加点で一気にジェフ側に天秤が傾きました!
健太郎と勇人がボールを奪い、一度藤田に当てる。健太郎にボールを戻すとDFの裏にボールを出し、ヨネを走らせる!
完全に抜け出してGKと一対一になり、落ち着いて股抜きゴール!!!ゴール裏のジェフサポとハイタッチ!!!
完璧でした。現地で観ててヨダレ出ました。最高でした。アウェイでしたけどジェフサポの方が多くて、フクアリにいるみたいでした。どんな敵相手でも勝てるって思いました。
それだけに、プレーオフ決勝でも勝って昇格したかった……本当にそう思います。
ちなみにこの試合のダメ押しとなった4点目は超レアな佐藤健太郎のゴール。素晴らしいシュートでした。(現時点でジェフでの公式戦唯一のゴールかな?)
彼はジェフではボランチとして使われていますが、ゴール前で仕事出来るタイプなんじゃないか?とずっと思っているのですが……笑
さあ!!ついに最も印象に残っているゴール、得票第一位の発表です!!
第一位
2013年J2第23節 ホーム ガンバ大阪戦のゴールです!!!!!!!
@inuunited これ。後ろのボールパーソンの男の子までガッツポーズしてて、写真見たときに凄く嬉しかった思い出。 pic.twitter.com/y74OkIUW3Y
— まぼ (@mahboh_stamp) 2015, 7月 23
@inuunited 間違いなくガンバの時のゴールです!あのゴールをフクアリで観れて幸せでした! pic.twitter.com/GOMdGiXarR
— サトクラ (@STR_017) 2015, 7月 23
キム→ユースケ→大塚翔平→オーバーラップしていたヨネが抜け出してループシュート。この先制点からジェフは徐々にペースを掴んでいき、翔平、山口智の恩返しゴールを追加して3-0で勝利しました。
印象深くなる要素はたくさんありました。この時点で首位だったガンバから勝利をあげられたこと。ゴール前での落ち着き、ループの美しさ。『呪われている』と言われるほど勝てなかった君津住宅マッチデーで勝てたこと。その君津住宅の前社長が亡くなり、喪章を付けての試合だったこと。。
結果的に、ですが、『サイドバック・米倉恒貴』がガンバに発見された試合という印象もあります。(もちろん、このゴールがなければ移籍していなかったなどとは露ほども思いませんよ)
そして、このゴールが多くのジェフサポにとって『フクアリで見たヨネの最後のゴール』であるということも影響していると思います。この試合の観客動員は15982人。ヨネはこの試合より後の水戸戦でもゴールをあげていますが、観客動員は9658人でした。
しかし何より、試合自体のボルテージ、注目度が普段の試合とは段違いだったことが得票が集中した一番の要因ではないでしょうか。プレーオフのゴールよりも印象に残っているというのは、やはりガンバとJ2で対戦するというのはそれだけの一大イベントだったということです。
当時『勝ったけどやっぱガンバはすげーな』と思った記憶があります。そういう印象があったから、ヨネがガンバに移籍すると発表されたとき、素直に『すごいクラブで頑張って、代表入り目指してくれ!』(でもいつかジェフに戻ってきてくれ!)と思いました。
27歳、代表には選ばれましたが、サッカー人生はこれで『上がり』じゃありません。ここからです。頑張れ、ヨネ……!
個人的に最も印象に残っているゴール
なんと一票も入らなかったのですが笑 紹介させてください。僕が最も印象に残っているヨネのゴールは、
2011年J2第8節 ホーム FC東京戦のゴールです。
2010年の終盤にジェフサポになった僕はこの年からジェフを本格的に応援しようと意気込んでいました。
しかし東日本大震災が起こり、J1、J2共に第1節を消化した段階でリーグ戦は中断。日程は変則的なものとなり、第8節のFC東京戦が再開後初の試合に。そしてこの試合がホーム開幕戦にもなりました。
ジェフは第1節で北九州を3-0で下しましたが、リーグ戦は一ヵ月半中断しており、しかも相手はJ1昇格最有力候補のFC東京。とても難しい試合になるという予感。
そして試合そのものよりも『これから自分たちはどうなるんだろう?』という不安がとても大きかったことを覚えています。不安で仕方ないからこそ、現実を忘れるためにサッカーを見たかったのかもしれません。同時に『サッカー見て本当に楽しめるんだろうか?』という不安も存在していました。
気持ちはぐちゃぐちゃ。多分、日本全体がそういう気持ちだったのではないでしょうか。
試合開始前には黙祷が行われ、フクアリが一体となってのニッポンコール。ジェフも、FC東京も、サポーターも、選手も、スタッフも、審判団も、みんな一つの仲間なんだと思えました。
僕はサッカーで敵味方に分かれるのは90分間だけで、それ以外の時間はみんな仲間なんだ、というサッカー観を強く持っているのですが、それはこの体験が大きく影響しているのかもしれません。
前述の通り、2011年のジェフは204cmのファンタジーこと世界最長身FWオーロイを中心としたサッカーでした。ボールを持ったらまずオーロイの頭めがけてボールを蹴って、こぼれ球を拾って攻撃。
コーナーキックを取ったらオーロイが囮になって相手を引きつけ、手薄になった他の選手がゴールを決める。
スローインに逃れても、異常な速さと弾道のロングスローを投げるオーストラリア代表マーク・ミリガンがコーナーキックと変わらないようなボールを入れてくる。
この日もミリガンのロングスローからオーロイのバックヘッドで『足を使わないフットボール』を行い、先制点ゲット。
そしてヨネが試合を決定付ける2点目を決めてくれました。
GK岡本のロングフィードをオーロイがフリーで受ける。走りこんでいるヨネにスルーパス。日本代表GK権田選手の股を抜くスライディングシュート。ゆっくりゴールへと転がっていくボール。ゴールを確信して両手を挙げ笑顔で振り向くヨネ。入る瞬間はもうボールを見てません。一連の動きがスローモーションに感じられました。
僕はちょうどこの動画の位置に近いところでこの試合を見ていました。こっちを向くヨネを見て、なんだかちょっとだけ『許された』ような気がしたんです。
震災で暗くなった気持ちをサッカー見てる間は忘れていいんだよとか、サッカーを存分に楽しんでいいんだよとか、笑ったり喜んだりすることは全然悪いことじゃないんだよって教えてくれたような気がしたんです。
本当に、ヨネには感謝しかありません。
その後ジェフはオーロイのダイビングヘッドで三点目を加え、そのまま勝利。
オーロイのインパクトもさることながら、ヨネの二点目で僕は完全にジェフとサッカーの虜になったんだと思います。おかげで、今、とても幸せです。
……ということで個人的に印象に残っているゴールでした!このゴールのこと、みなさん覚えて……ますかね?笑
各界から寄せられたおめでとうの言葉
米倉のゲーフラ(代表ver)を造りたいとこですね。久しぶりに血が騒ぐぜι(`ロ´)ノ pic.twitter.com/zgoNXiu90T
— Akira ISHIWATA (@Akiwata0701) 2015, 7月 23
ヨネおめでとう! 頑張ってもらいたい! 期待してる! pic.twitter.com/OL2hrMorGf
— Kei yamaguchi (@Kei_yamaguchi_) 2015, 7月 23
【取材こぼれ話/米倉恒貴選手編】 先ほど日本代表に選出された米倉選手。本誌では「本当に代表に縁がないんです」と一言。でも「代表は一番目指すものだし、意識しないとうまくなれない」と話してくれています。活躍が楽しみです! #gamba pic.twitter.com/9tGfrcI7QP
— Jリーグサッカーキング (@JSK_JSK) 2015, 7月 23
米倉、武藤ら東アジア杯ハリル日本23人決定(日刊スポーツ) – Yahoo!ニュース http://t.co/ltMR9HWLWT おお、米倉選手がとうとう代表入り!ここで実績を挙げて、代表に定着して欲しいですね。
— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) 2015, 7月 23
J2に来ないで 「育てた」のではなくて選手個人がその努力によって自分で「育った」のだという寂しい現実を味わうことになるよ
— 来ないでJ2 (@dontcomej2) 2015, 7月 23
日本代表おめでとう!ということで少女漫画っぽい米倉を描きました。 pic.twitter.com/Bi12g61pby
— ちゃんさこんぶ (@sakoko0511) 2015, 7月 23
KADOKAWA/角川書店 (2015-07-17)
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コメント
初めまして。犬サポのバター犬と申します。
朝のニュースで日本代表にヨネが選ばれたと知って嬉しくて嬉しくて、この感動を一緒に味わいたいな、と思ってググっていたらこちらに辿り着きました。
貴重な映像の数々見せていただきありがとうございました。記事から米倉選手への愛情を感じましたw
ヨネがガンバに行っちゃった時は悲しくて涙しましたが、今日は嬉し涙が出ました。
代表でもファンに期待を持たせるプレイを見せてもらいたいですね。
by バター犬 2015年7月25日 01時50分
>バター犬さん
コメントどうもありがとうございます!って名前wwww
おかげさまで結構なバズり方をしてくれておりまして、SNSからや検索でたどり着く方が多くいらっしゃいます。ありがたい限りです。
僕は映像検索しただけですので!アップしてくださっている方々に感謝です。でもこの記事、検索も含めて書くのに七時間くらいかかっているので笑 苦労に見合って大勢の方に見ていただけて本当に良かったです。
別のチームに行ってしまっても、ジェフ時代に応援していた日々が消えるわけじゃありませんし、対戦するとき以外は大いに応援したいと思います!
by INUUNITED管理人 2015年7月25日 23時47分