2017/02/24

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2017年J2第9節 アウェイ 横浜FC戦
ジェフ0-4横浜FC 得点:イバ 野村直輝2 ジョンチュングン
ジェフ公式(試合レポート、試合後コメント)(Jリーグ公式)
(ジェフ便り)
(ドメサカブログ)

かの名作バスケットボールマンガであるところのスラムダンクに、藤真健司というキャラがいます。
↑この人
この藤真くん擁する翔陽高校はインターハイ常連の強豪校という設定なのに、なんと正規の監督が不在。実質的に藤真くんが選手兼任監督として翔陽を率いています。そのせいで、神奈川で一、二を争う選手である藤真くんはフルタイムで試合に出場することができません。とんだ舐めプ野郎です。
主人公チームである湘北高校との対戦。舐めプしてたら案の定負けそうになった翔陽。試合時間残り14分の時点でようやく藤真くんを投入します。(藤真くんが監督なんで、交代オレ、ですね)藤真くんはコートに存在するだけでなんかすごい支配力を発揮するそうなので、一瞬湘北を圧倒。
ですがその数分後、神奈川最強の海南大附属高校キャプテン牧紳一(顔に貫禄があるので解説役にピッタリ)が「まずい…藤真の支配力が及ばなくなってきている…」と一言。あの牧さんが言うなら間違いないのでしょう。つまり、藤真くんの支配力はたった数分しか持たないクソみたいな能力だったのです。最初から出場していたとしても多分湘北が勝ったのでしょう。
僕は藤真くんのことを「正規の監督を置かず選手兼監督となり、あえてベンチスタート。出場時間を抑えることによって大物感を演出する天才」だと分析しています。
これは推測ですが、おそらく彼が入学したときには正規の監督がいた。しかし、何らかの手段で藤真くんが監督を排除した。闇夜に襲撃したか、家族を人質に取ったか。そしてうまく周りを言いくるめ、自分が選手兼監督となった。
翔陽は強豪ですから藤真くんが出ようが出まいが勝ちまくります。大差がついた終盤に出場し、モチベーションの下がった相手にさらに差をつける……これが藤真くんの「支配力」の正体だったのではないでしょうか。
まあそんなわきゃないんですけど、ここまで書いてようやくこのブログがバスケブログではなくサッカーブログだということを思い出しました。
ということでエスナイデル監督の支配力が及ばなくなってきているやんけって話。今節は前半45分間保ちましたから藤真くんよりかなりマシですよね。バスケだったら1ゲーム40分なので20分は保った。エスナイデル監督は選手兼任じゃありませんが、このままジェフが点を取れないままだと「エスナイデルー!!お前がFWやれー!!」とサポーターから檄が飛ぶ日も遠くないでしょう。エスナイデル監督は今Jリーグ関係者の中で一番実績あるFWですから。レアル・マドリーとかユベントスとかにいたんだから。
さて、ここで「支配力」ってのを3つに分けて考えてみます。
・試合を支配する力
これは前半のみ発揮されてました。主にボール支配率ですね。エスナイデル監督的には、先制点は取れなかったけどオッケーとみなす前半。相手陣地で長時間を過ごし、素早くボール奪取、パスどんどん回していこうって感じのアレです。
結局決定機作れてないんですけど、この状態の時間帯を可能な限り増やして、あとはこれからやっていくぜなのか選手に任せたぜなのか知りませんがまあなんとかしようっていうことですね。なんとかなるのかどうかも知りません。サッカーは支配力を競う競技じゃなくてゴールの数を競う競技なので、エスナイデル監督による絶対支配が完成してボール支配率が99%になったとしてもゴール決められなきゃ勝てません。
やはり「交代オレ」しかない。ラリベイとエスナイデルのツートップで60点は取れる。外国籍選手枠が埋まってますが、ベンチ外に陰謀論が鳴り止まないアランダが放出されてしまう可能性もあるでしょうか。確かJリーグでは選手兼監督は認められてませんので、長谷部監督代行再びの爆誕となるか、久しぶりの江尻千葉か。あれ、いつの間に監督クビにする話になってたんでしょうか。
・選手を支配する力
求心力、指導力とも言い換えられるかもしれません。ジェフの選手たちが「エスナイデル監督を信じて戦っていこうぜ!」って思えてるかどうかですね。公式サイトやメディアを通してのコメントはそりゃ「この戦術を極める覚悟はできている」みたいなことばっかですけども、本音のところはわかりません。まさか「いやーキツいっす。ライン下げたいっす。意味ないし、勝てねえし」とでもコメントしようものなら即座に干されること間違いなしですから。
J1時代は知りませんが、J2のジェフは、勝ってる間はいいけど負けが込んでくると途端に選手たちの目から光が消えます。試合中も練習中も誰も声を出さなくなり、監督がクビになると一時的に雰囲気が明るくなるというサイクルを繰り返している。もちろんそうならないようにエスナイデル監督もあの手この手でケアしてそうな気もしますが、してない気もするし、おじちゃんにケアされなきゃ頑張れないサッカー選手ってまあまあヤバいと思うので是非みなさん自主的にプラスな雰囲気を作っていただきたいものです。
今節に関しては、先制されてから一気にメチャクチャになりました。それが監督/戦術への信頼がないからなのか、別のメンタリティが働いたのかわからんので、監督の支配力がまだ持続してるかどうかもよくわかりまへん。
・サポーターを支配する力
これも信頼感の話ですけど、いい具合にカオスってます。
エスナイデル解任派(タカ派)vsこのまま心中派(ハト派)vs監督替えて強くなったことあったかよ派(保守派)vsエスナイデルのままじゃJ3行きだよ派(危機感派)vsエスナイデルよりアランダが大事派(選手派)vsサポがバラバラじゃねえか派(信じていいんだな派)vsエスナイデルのままでもいいけど変な戦術やめろ派(少数派)vs高橋GM出てこい派(出てきてどうする派)vsフットボールへの冒涜派(概念論派)vsフロントが悪い派(JR派、古河派に分かれる)vsサポーターが悪い派(まずお前がサポーターやめれば派)vsハイライン飽きたから別の面白いことやってくれ派(オーロイサッカー復権派)
と、多種多様な主張が入り乱れる様はまさにこの世の地獄。しかし前にも書きましたが、これがジェフにとっての普通なのです。正直テンション上がってくる。ハルマゲドンはすぐそこです。みなさん、自分の主義主張を手にしましょう。それが武器です。聖戦の始まりです。わーっしょい、わーっしょい。エスナイデル監督がクビになるのが早いか、内輪揉めで我々が全滅するのが早いか、J1昇格するのが早いか、競争だー。わーっしょい、わーっしょい…………