2017/02/24

2014年度のJリーグ経営情報が開示されました。
Jリーグが各クラブの経営状況を報告。鳥取は来季のJ2ライセンス取得不可、鳥栖は来季も赤字ならライセンス剥奪に(フットボールチャンネル)
こちらで、ジェフが23億円の営業収益でJ2トップであることが記載。
こちらで、当期純利益(最終利益)が8900万円の赤字であると記載されています。
他のチームで目立つのは、鳥栖が2年連続赤字なので今年黒字を出さないとライセンス剥奪となることや、大宮が4年連続純利益0という完璧なラインコントロールを見せていることでしょうか。全体としては純利益も上昇、悪くない結果と言えそうです。
営業収益だの純利益だのちんぷんかんぷん……という方のためにざっくり説明しますと、
2014年のジェフ『スポンサー収入やら入場者収入の合計がJ2ではトップみたいだな!』
2014年のジェフ『でも支出がそれ以上にあって結局は赤字になっちまったぜ!』
ということです。
もらったお金はJ2で一番多いけどそれ以上に使っちゃった。
つまり、結局は赤字です。
なぜ営業収益がJ2トップなのに赤字になってしまったか?
2011年度(J2で2シーズン目)以降、ジェフの営業収益は営業費用を上回り続けています。2013年度だと1億円以上上回っているので、使ったお金が前の年に比べていきなり2億円増えている計算です。
細かい数字が出ていないのでおそらくですが、『普段払わないんだけど払わなきゃいけなくなっちゃったお金』が大きいからだと思います。
これはどういうお金なのかというと、推測ですが『監督交代』にかかったお金です。
Jリーグの出しているデータによれば、2013年度は『普段払わないんだけど払わなきゃいけなくなっちゃったお金』に当たる特別損失の額は0です。
2013年度は鈴木淳前監督が1年間通して指揮を執り、2014年度はシーズン途中で関塚監督就任となった。
契約がどうなっていたのかはわかりませんが、前監督に違約金を払い、新しい監督に給料を払わなければいけなくなった。この違いが大きいのではないかと思います。
また、2013年シーズンから2014年シーズンで観客動員が14000人ほど減少しているので、その分収益が減少したということもあるのでしょう。
クラブライセンス剥奪は3期連続赤字が条件なので今期も赤字を出せる、とも考えられますが、リーチかけるのはやはり危険。今期黒字にして安心したいですね。
かんき出版